【バックアップを取っていない人もできる】Mac OSのダウングレード方法を4ステップで解説|データの管理方法

おはこんばんにちは。
fumika(@nnf_57)です。
Macは定期的にソフトウェアの大型アップデートが入りますよね。
直近で言うと「Monterey」から「Ventura」になったアップデートです。
Macは十分な動作検証が行われないままリリースされることが多いので、周辺機器との互換性の不具合などがよく出てしまいます。
私もうっかりリリース直後の「Ventura」にアップデートしてしまい、不具合が多発してしまいました!(泣)
今回のようなパターンで不具合が出たら、大体はOSのダウングレードで解決することが多いのですが、データのバックアップをとっていなかったためにダウングレードにとっても手こずってしまいました…。
この記事では、バックアップをとっていないけどOSをダウングレードしたい!という人の為に、私がどうやってOSをダウングレードしたか解説しています!
うっかりアップデートして不具合が出た人や、前のOSのバージョンがいい!でもバックアップをとっていない!という人はぜひ参考にしてみてください。
OSをVenturaにアップデートしたら起こった不具合
私がOSを「Ventura」にアップデートしたら起こった不具合は主に下記の2つ
①外部モニターの表示がおかしくなった
画面の比率、解像度が合わなくなり、荒く表示されてしまう(環境設定で合わせても、どちらかがおかしくなる)
②データを保存する際に、保存名が入力できなくなった
新規保存でも別名保存でも、どちらも入力できなくなった(ファイルから「名前の変更」はできる)
特に大打撃を受けたのは①の外部モニターの表示がおかしくなった点。
私はメイン作業を外部モニターで行なっていたので、荒く表示されてしまうとデザインの作業が何一つできなくなってしまったんです。
不具合の解決法はOSをダウングレードするしかなかった

不具合の解決方法はいろんな記事や動画を見て調べましたが、結局OSをダウングレードすることが必要でした。
ただ、OSのダウングレード方法を調べたらどの記事もバックアップをとっていることが必須、と書いてあります。
バックアップについては、仕事関係のデータのみSSDにバックアップを取っているだけで、それ以外のPC自体の環境設定やアプリケーションのバックアップは何一つ取っていませんでした。
その状態でどうやってOSをダウングレードしたのか、解説していきます。
【不具合が出た時のデータの保存状態】
仕事関係のデータ:SSDに保存
PC自体の環境設定やアプリケーションなど:Macintosh HDに保存
Macintosh HDはPCに内蔵されているハードディスクなので、初期化すると全部消えてしまう。
OSのダウングレードには初期化が必要なので、このMacintosh HDに保存しているデータのバックアップを取っておくことが必要。
OSのダウングレードは4ステップで完了

OSのダウングレードは4ステップで完了します。
①SSDやHDDにデータをコピー(バックアップ)する
②PCを工場出荷時状態へ戻す(初期化)
③希望のOSをインストール
④SSDやHDDに移したデータを戻す
工程自体は4ステップで済むのですが、データの移動やOSのダウンロードなどに時間がかかるので1日程度は時間の余裕を見ておいた方がいいと思います。
②の「PCを工場出荷時状態へ戻す(初期化)」という部分ですが、単純な「初期化」だけではOSがそのままの状態でデータのみが全て消えるパターンがあります。今回はOSのバージョンも工場出荷時状態に戻すということがポイント。
①SSDやHDDにデータをコピー(バックアップ)する
まずは、手動でバックアップを取っていきます。
Macintosh HDに保存しているデータ容量より多めの容量のSSDかHDDを準備して、そこにデータをコピーしていきます。

このMacintosh HDファイルに入っている赤枠部分のデータを全て手動で移していきます。
私は今後Time Machineでバックアップを取っていくことを考えて、4TBのHDDを購入しました。

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ちなみに私は、一部データ(おそらくIllustrator関係の素材データ)がHDDにコピーできなかったので、諦めてそれ以外のデータを全てコピーしました。
現状、OSをダウングレードした今でも問題なくPCは稼働していますし、仕事にも支障はありません。
コピーできないデータがあるときはそのデータがなんのデータか確認してシステムファイル系ではないときは、そのデータのコピーはしなくてもOSのダウングレード自体には支障はないと思います。
【データのバックアップについて】
Macintosh HDに保存しているデータは可能な限り全てのバックアップを取っておく。
その他Macintosh HD以外に保存しているデータも、消えては困るというデータは必ずHDDやSSDにバックアップを取っておきましょう!
②PCを工場出荷時状態へ戻す(初期化)
データのコピーが完了したら、PCを工場出荷時状態へ戻していきます。
Macは工場出荷時状態に戻すやり方が「appleシリコン(M1など)」か「Intel Mac(インテルマック)」で違うので、下記方法で確認してみてください!
【チップの確認方法】
①左上のAppleメニュー(リンゴマーク)をクリック
②「このMacについて」をクリック
③「概要」から、チップ名称を確認
ここに「Apple M1」や「Intel Core」などの表記があるので、それで自分の使っているMacがappleシリコンかIntel Macかを確認できます。
自分の使っているMacがどちらのチップか確認できたら、下記の方法で工場出荷時状態へ戻してください。
【appleシリコン(M1など)の場合】
①PCの電源を切る
②電源ボタン長押し(起動オプション画面が表示される)
③復旧アシスタント画面が表示されるので、画面の指示に従って工場出荷時状態へ戻す
【Intel Mac(インテルマック)の場合】
①PCの電源を切る
②⌘command+Rキー+電源ボタンの3つを同時に長押し(起動オプション画面が表示される)
③画面の指示に従って、Macintosh HDを消去する(フォーマットなどは基本的にMac側が推奨しているものが表示される)
基本的に工場出荷時状態へ戻すのは、画面の指示に従って進めていけばOKです。
③希望のOSのインストール
PCを工場出荷時状態へ戻したら、そのままOSのインストールをしていきます。
画面の指示に従ったまま進むと、ネットワークに接続し、希望のOSがダウンロードができます。
複数のOSが表示されるので希望のOSを選択し、規約等に同意してダウンロードを開始してください。
ダウンロードが完了するとインストールが始まりますのでそのままインストールし、初期設定(言語設定など)をしていきます。
④SSDやHDDに移したデータを戻す
OSが無事インストールでき、初期設定が完了したらHDDやSDDにコピーしたデータを戻していきます。
戻すデータは最初のステップ「①SSDやHDDにデータをコピー(バックアップ)する」でコピーしたMacintosh HDのデータ一式です。
戻す場所はMacintosh HDというフォルダへそのまま移せばOK。
コピーが完了したら、OSのダウングレードは終了です!
あとは、動作や不具合が直っているかどうかの確認をしておきましょう。
何事もなく作動していたら問題なし、無事OSがダウングレードできたということになります。
バックアップを取っていなくてもOSのダウングレードはできる

バックアップを取っていないのなら、今からバックアップ取ればいいじゃない!という感じでのゴリ押し方法でのOSのダウングレード方法です。
要はPC本体に保存されている環境設定やアプリケーションなどを丸々手動でバックアップを取ることで、PCを工場出荷時状態へ戻してOSを再インストールしているだけなんです。
でもこの方法が問題ないということがわかったので、何か不具合が出てしまってもPC本体に保存しているデータ(Macintosh HD)さえなんとかコピーできればPCは復活する可能性があるんだなぁと思いました。
それでもPC自体が動かなくなってしまっては元も子もないので、常々バックアップを取っておくことは大切ですね…
バックアップを取ることの大切さと今後のデータ管理方法について

バックアップを取ることを疎かにしていたせいで、今回のような不具合もスムーズに解決することが難しくなったり、PCが壊れてしまった場合のデータの復元が大変ということが身に染みてよくわかりました。
とにかく何がなんでもバックアップは取っておくに限る!ということで、今後はTime Machineでバックアップを取ることを決意しました。
【データのバックアップ先】
HDD:PCの環境設定やアプリケーションのデータ・仕事関係のデータ
SSD:仕事関係のデータ
使っているHDDとSSDはこの2つ。それぞれにデータのバックアップを取っています。
特に仕事関係のデータは破損したりすると多方面に迷惑がかかってしまうので、二重でバックアップを取るようにしました。

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HDDにはTime Machineを使って週1でバックアップを取っています。
設定方法なども別記事でまとめているので、参考にしてみてください!
そしてさらに今後は引っ越しやパートナーとのデータのやり取りのことを考え、ネットワーク対応のHDD(NAS)でセキュリティ面の強化、パートナーとの同時アクセス、HDDの故障を考えて新しいHDDを追加で使うことにしました!

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こちらの設定や使い心地、機能面などをまとめた記事もまとめているので、参考にしてみてください!
fumika.